真水稔生の『ソフビ大好き!』

第271回 「名古屋人は味噌を愛す」 2026.8

愛知県は岡崎市にあるカクキューに行ってきました。 

カクキューは、
江戸時代から続く、八丁味噌(岡崎市発祥の長期熟成された豆味噌)を作っている老舗味噌メーカーで、
敷地内には、本社事務所のほかに、
工場や味噌蔵や史料館
(これらは、無料でガイドさんの案内による見学が出来ます(しかも、味噌汁の試飲付き))がありますし、
加えて、
売店(八丁味噌そのものはもちろん、八丁味噌を使った調味料やお菓子などが購入出来ます)や
食事処(味噌煮込みうどんや味噌カツなど、八丁味噌を使った料理が食べられます)もあり、
もう、思いっきり “八丁味噌” が満喫出来る施設、となってるンですよね。
遠方からバスツアーで来られる方々もいらっしゃいますし、
地元の方々も、八丁味噌を愛するがゆえ頻繁に足を運びますので、
毎日、大勢の人で賑わっています。

名古屋人(愛知県民)は、ホント、八丁味噌が大好きですからねぇ。
味噌煮込みうどん、味噌カツ、どて煮、味噌田楽、味噌おでん・・・と、
いわゆる “名古屋めし” の、その大半は、八丁味噌を使った料理ですし・・・。
   
かく言う僕も、
大好物の味噌煮込みうどんを食べてきた次第。



独特の渋みと濃厚なコクがある煮汁、そしてそれが染みた強いコシの麺・・・、最高です。
「美味い」と唸らずに食べ終えた事が、過去に一度もありません。大好き。

白飯との相性も抜群で、
食べるたびに、

 名古屋人に生まれて良かったぁ・・・、

って、しみじみ思います。


・・・え?
美味しそう、というより、なんか眠たそう?

・・・いやぁ、そうなンですよねぇ。
実は、アルバイトの夜勤明けだったンです。
なぜ、夜勤明けで、名古屋から食事のためだけに岡崎くんだりまで出向いたのか、といいますと、
それは、バイト先で一緒に働いている或る外国人の子とのやりとりが、きっかけなのです。

これまで幾度となく述べているように、
僕のアルバイト先には、外国人(ネパール人やスリランカ人など)の子たちがいっぱいいるンですけど、
そんな彼らが、僕の事を呼ぶ場合、
人によって、いろいろ違いがありまして、

 “マミズさん”

と、ちゃんと苗字で正しく呼んでくれる子もいれば、
呼びやすいから略してるのか、あるいは、間違えて覚えているのか、

 “マミさん”

とか

  “ミズさん”

とかって、通称っぽい感じで呼んでくれる子もいるし、
あと、
日本語がまだまだ拙い子だと、
音の響きが似てるから知ってる他の日本語と混同しちゃって、

 “モミジさん”

なんて、
推理作家の娘さんみたいに(笑)呼んでくれる子もいたりして、
なんとも面白いのですが、
そんな中、

 “ミズ”

などと、略した上に敬称を付けずに呼んでくる無礼な子もいて・・・、
え? 悪意は無いだろうから “無礼” だなんて言ったら可哀想じゃないか、って?

いえいえ、無礼です。
だって、こないだなんか、帰り際に廊下ですれ違った際、

 「お疲れ様でした」

って声をかけた僕に対して、

 「Oh! ミズ、オツカレ!」

なんてヌカしやがったので、

 「友だちか!」

ってツッコんだら、ゲラゲラ笑ってましたから。
解かってて、わざと敬称付けずに呼んでるわけでしょ? 間違いなく無礼ですよ。しかも、タメグチだし・・・。
ナメてます、完全に・・・(笑)。


・・・で、その無礼な子(・・・あ、ネパール人です)が、
ずっと以前、
“チュルピ” っていう、小さなキャラメルみたいなものを、ほかのネパール人の子たちに配りながら、
僕にも、

 「コレ、ネパールのお菓子 デス」

って言って一粒くれたンですけど、
それ、ヤクのミルクから作った乾燥チーズで、
めちゃくちゃ堅くて、唾液で全然溶けないので、
小さなキャラメルサイズなのに、食べ終わるまで4時間くらいかかったンですよね。
しかも、驚くべき事に、

 味がまったく無い、

という、
僕からしたら、

 なんで、こんなモン食べるの?

・・・っていう代物だったンです。

けど、
ネパール人の子たちは淡々と舐め続けていたので、
ネパールでは当たり前の、そういう食べ物なンでしょうけど、
その際に、僕が、

 「こんな、何も味がしないものを何時間も舐め続けて、
  何が嬉しいンだ? ネパール人!」

って、ちょっと怒ったみたいな言い方をして彼らを笑わかしたものですから、
その無礼な子がそれを憶えていたのでしょう、
今日、また、チュルピを持ってきていて、一粒ずつ、みんなに配る際、僕に、

 「ミズ ハ 2個?」

って、茶化してきやがったのです(笑)。

なので、本来なら、

 「1個でいいわ、1個で!」

とか、

 「要らんわーっ!
  そんな、味がしないのにずっと舐めてなきゃいけない、わけのわからんお菓子・・・」

とか、ってツッコんであげるのが礼儀なンですけど、
その子の日本語の発音がビミョーで、

 “ミズ ハ 2個?”

とは聞き取りづらく、

 “ミソニコミ?”

って聞こえちゃったものですから、

 「は? 味噌煮込み?」

って聞き返してしまい、キョトンとされてしまったンですよね(苦笑)。

・・・で、そこからは、
頭に “味噌煮込みうどん” が浮かんだまま消えず、

 よぉし、終わったら、絶対に味噌煮込みうどんを食べるゾ・・・。
 そうだ、カクキューだ! カクキューに行こう!

と思いつき、
バイト中、ずっと、

 カクキュー、カクキュー、カクキュー・・・、

って頭の中で唱え続け(・・・いや、小声でそう発していたかも(苦笑))、
終業後、バイト先からそのまま勢いで岡崎へ直行・・・、となった次第なのです。

・・・え?
“ミズ ハ 2個?” が “ミソニコミ?” に聞こえるなんて、おかしい?

いやいやいや、聞こえるンですって、発音がビミョーだと。

・・・まぁ、厳密に言うと、

 「ミゾ ニコン?」

って聞こえて、

 “ミゾ ニコン?” → “ミソ ニコミ?” → “ミソニコミ” → “味噌煮込み”

って脳内変換(笑)したンですけど。

もっと以前にも、
帰り際、傘立てに傘を置き忘れた事に気づいたら、
ちょうど傘立ての近くを同じその子が歩いていたので、
「僕の傘、持ってきてェ!」って頼んだら、
その子が目の前にささってた傘を手に取り掲げながら、

 「ミズ ノ コレ?」

って聞いたンですけど、
その時も、僕は、

 “ミズ ノ コレ?” → “ミズノコェレ?” → “ミズノエレ?” → “ミズノエル?” → “ミズノエル” → “水のエル”

ってなって、
『仮面ライダーアギト』に出てきた “水のエル” を思い出した・・・、
なんて事がありましたから、
その子の日本語の発音のビミョーさもさる事ながら、
そもそも僕の頭の中が “食べる事” や “仮面ライダー” に支配されている・・・ってのも、
聞き間違いの大きな要因かもしれません(苦笑)。 



水のエル

バンダイ製 ライダー怪人シリーズEX、全長約17センチ。

『仮面ライダーアギト』の放送が終了した翌年の平成15年の発売。

“EX(エクストラ)” ですから、
ファンの要望に応えて “特別” に発売された商品、ですね。
神秘的で精悍なビジュアルに加え、
アギトもギルスもG3-Xも、
3人のライダーがまったく歯が立たないほどの
高い戦闘能力もあり、
とても人気のある怪人でしたので、
発売された時は、

 おぉ、やっぱり、
 ソフビになったか(商品化されたか)!

って感じで、納得の喜びがありました。 

         
             
・・・そういえば、『仮面ライダーアギト』って、
生誕25周年の今年、ゴールデンウイークの辺りに、
矢場とんの東京店舗がコラボして、キャンペーンやってましたよね。

矢場とん、といえば、
名古屋の有名な味噌カツ専門店なのに、

 なんで本店のある名古屋でなく、東京の店舗のみで開催?

と、承服しかねるものがありました(笑)。
・・・あ、
矢場とんの味噌カツではないけれども、
先週食べたロケ弁が、そういえば味噌カツ弁当でした。 
本業である役者の仕事ながら、その日もバイトの夜勤明けでしたが(苦笑)、
嬉しくて美味しくて、目が覚めましたね(笑)。

ごちそうさまでした。
 

ところで、
僕は味噌カツを食べるたびに、
昔、小宮孝泰さんが名古屋ローカルのテレビ番組に出演された際に、

 「味噌カツは嫌いです」

と発言されたのを思い出します。

食べ物の好みは人それぞれとはいえ、
僕としては、

 あんな、めっちゃ美味しいものを、なんでぇ!?

って、とても驚きましたし、
また、

 わざわざ名古屋ローカルの番組でそんな事を言うなんて、“名古屋” を馬鹿にしてるのか!?

って、ちょっぴり不快にも思い、
それが印象的で、今でも頭の中に残っているンですよねぇ・・・。

 「高市さんが「明日、戦争します」って言ったら、
     今の日本国民は「行け、行けーっ!」ってなる気がする・・・」

をはじめとする、
頓痴気極まりない発言を繰り返しては日本国民を脱力させてる(と僕は思います)ラサール石井さんといい、

 コント赤信号の人たちは、味覚や思想がとち狂ってる!

って、声を大にして言いたいです(笑)。


・・・なんか、とりとめもない文章になってきちゃった。スミマセン(苦笑)。
では、軌道修正も兼ねて、
最後にもう一度、話をカクキューに戻します。

というのも、
カクキューといえば、これを紹介せずには終われないから、であります。
ジャーン!
味噌ソフトクリーム、です。

赤だし味噌(豆味噌に米味噌を調合した “合わせ味噌”)が練り込まれたアイスクリームに、
味噌パウダーがふりかけられ、おまけに、味噌せんべいまで乗っけられた、味噌尽くしのスイーツ。
バニラアイスの甘さの後、口の中でほのかに広がる味噌のしょっぱさが、
なんとも絶妙な味わいなンですよねぇ・・・。

よく、

 塩キャラメルのような味・・・、

と例える人がいますが、
ごめんなさい、塩キャラメルなんかよりも、ずっとずっと味わい深くて、美味しいです。
めっちゃ大好きで、カクキューに来たら、必ず食べてます。 
            これは、15年くらい前の写真。

この頃は、まだ、
味噌パウダーもかかっていなかったし、
味噌せんべいも乗っけられておらず、
見た目は普通のソフトクリームとほとんど変わりませんでしたが、
繊細で深みのある美味しさは、すでに、もう、僕を虜にしてました。

・・・ってか、
こんな眠そうな顔して、この日も夜勤明けだったのかな?(笑) 
単に味噌煮込みうどんを食べるだけなら、
名古屋市内のうどん屋さんに入れば必ずメニューにありますので、
わざわざ岡崎まで出かける事は無いのですが、
 
 どうせなら、大好きな味噌ソフトクリームも食べよう、

と思いつき、

 ならば、カクキューしかない!
 カクキュー、一択!

ってなったンですよね。
だから、

 味噌煮込みうどんをきっかけに、実は、味噌ソフトクリーム目当てで行ってきた・・・、

ってのが、本当のところ。
それくらい、好きなのです、味噌ソフトクリーム・・・。


また昔の名古屋ローカルのテレビ番組の話になりますが、
シティボーイズのきたろうさんが、街ぶらしながら名古屋の “食” を堪能する・・・、
ってのがあって、
なにげなく観てたら、
味噌煮込みうどんや味噌田楽などの名古屋名物を、ひととおり食べた後、
最後にパン屋さんを訪れるンですけど、
そこで出されたオススメの一品が、パン生地に味噌を練り込んだ “味噌パン” だったので、

 「また、味噌かよ・・・。
  味噌ばっかりじゃん、今日、ずっと・・・。
  これだから、やんなっちゃうンだよ、名古屋の人はさぁ・・・」

なんて、冗談交じりに辟易した感じでボヤくンですよね。
けど、一口、そのパンを食べたら、思わず、

 「・・・美味いなぁ」

って、つぶやいちゃう・・・ってオチで、笑ってしまったのですが、
この味噌ソフトクリームも、そういう類の名物ですね。
食べた事が無い人や、
食べ物を味でなく先入観で判断する人は、

 なんでソフトクリームに味噌なんか混ぜるンだよ、気持ち悪い。
 そんな妙ちくりんなモン、食べられるわけないだろ!

なんて思うかもしれませんが、
一口頬張れば、必ず、間違いなく、絶対、きたろうさんみたいになります。
マジで美味しいですから、これ。
名古屋や岡崎へお越しの際は、是非、お召し上がり下さいませ。




 ・・・というわけで、

 第271回「名古屋人は味噌を愛す(アイス)」

でした(笑)。

それでは、また来月に・・・。
ごきげんよう。







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