第265回「帰ってから還った話」 2026.2
| 先ほど、仕事帰りに駅のホームで電車を待っていた際、 あまりに寒かったのと、視線の先に線路があったのとで、 ふと、 ♪凍りぃ~ついたぁ線路は 今日も~ ♪北に向って 伸びてゆく~ って歌い出しの、 山川豊さんの『函館本線』を口ずさんでいました。 ただ、その後、 ♪窓のぉ 向こうは 石狩平野~ と続けねばならないところを、なぜか、 ♪兄弟船は~ 親父のかぁたみ~ って歌ってしまい、 無意識のうちに鳥羽一郎さんの『兄弟船』になっちゃったンですよねぇ。 すぐに気づいて、自分で笑ってしまいました。 あれ、繋がるンですよ、メロディーが・・・(笑)。 けど、よくあるンですよね、そういう事。 有名なのは、 エルヴィス・プレスリーさんの『ハートブレイク・ホテル』が、途中から童謡の『お猿のかごや』になるヤツで、 昔、タモリさん司会のバラエティ番組『今夜は最高!』のコントのコーナーでも、 ゲストの橋爪功さんが、 ♪Well,since my baby left me, ♪I found a new place to dwell ♪お猿のかごやだ ホイサッサ って、披露されてたのを憶えています。 また、 同じく『今夜は最高!』の、 これはトークのコーナーでしたが、 ゲストの松尾和子さんが、 或る時、ステージで『兄弟仁義』を歌う際、 ♪親のぉ 血をひくぅ 兄弟~よぉりも~ の歌い出しの後、 ♪かたぁい~ちぎりの~ 義兄弟~ と続けなければいけないところを、なぜか、 ♪お乳~ほしぃがぁる~ この子が可愛い~ って歌って『浪曲子守唄』になってしまい、 すぐにハッとしたけど、 バックバンドの方たちが驚きながらも松尾さんの歌に合わせて演奏してくれたため、 そのまま『浪曲子守唄』として最後まで歌い切った・・・、 なんていうエピソードを話されていたのも憶えています。 お笑いの歌ネタの定番になってしまうほどのものであり、 かつ、 プロの歌手がお客さんを前にしたステージでもやらかしてしまうようなものなのですから、 ド素人の僕が何気なく口ずさんでる歌ならば、そんな間違い、起きて当然の出来事と言えるでしょう。 ただ、僕の場合、 山川豊さんと鳥羽一郎さんは、御存知のとおり実の御兄弟(山川豊さんが弟で、鳥羽一郎さんが兄)ですし、 『函館本線』も『兄弟船』も、どちらもお二人それぞれのデビュー曲ですので、 ただありきたりの間違いをしたのではなく、 例によって、 何か、また、“大宇宙の意思” 的なものを、感じてしまいましたけどね(笑)。 この『ソフビ大好き!』を以前から読んでくださっている方であれば御存知とは思いますが、 偶然に起きた出来事を、そうやって大げさに、運命に導かれたような感覚で楽しく捉えるのが好きなンです、僕・・・。 しかも、 電車に乗ってから気づいたのですが、 その仕事先、山川豊さんと鳥羽一郎さんの出身地である三重県、だったンですよね。 なので、より一層 “導かれ” 感が増してしまいました。 だから何だ? って言われると、困っちゃうンですけど(笑)。 ちなみに、 『函館本線』は一緒に暮らしていた男性に裏切られ、心に痛手を負った女性が、 独り、故郷である北の地へと帰る心情を歌ったものですが、 石川さゆりさんの『津軽海峡・冬景色』なんかも、そういう内容の歌ですよね。 演歌の世界では、 北海道出身の女性は、よく、都会で失恋して故郷に帰ります(笑)。 そこで思い出したのは、『ウルトラセブン』第24話「北へ還れ!」。 といっても、こちらは、 北海道へ帰るのは都会で失恋した女性ではなく、 ウルトラ警備隊のフルハシ隊員(演ずるは、御存知、毒蝮三太夫(当時:石井伊吉)さん)ですけどね(笑)。 お話はこうです。 母親が病気だと聞かされ、故郷である北海道へ帰省するフルハシ隊員。 けど、実は、母親が病気だというのは、 どうしても息子に実家の牧場を継いでもらいたい母親が、息子を呼び戻すべくついた嘘である事が判かり、 フルハシ隊員は、とんぼ返りしてウルトラ警備隊の任務に戻ります。 すると、ちょうど、その頃、 地球防衛軍のジェット機と民間の旅客機が北極上空で正面衝突してしまう事故が発生。 任務に戻ったばかりのフルハシ隊員が調査のためウルトラホーク3号で出動しますが、 その事故は、 地球侵略の手始めに北極を征服しようとしていたカナン星人が、 人類が北極に近づけないようにするため、 ベーリング海の灯台(実は、それに偽装したカナン星人の秘密基地かつロケット)から 機器類を狂わせる電波を発射して、北極上空を飛ぶ飛行機を操縦不能にさせていた事が原因であり、 フルハシ隊員の乗るウルトラホーク3号も、操縦不能にされてしまいます。 またしても北極上空を飛ぶ民間の旅客機との正面衝突の危機が迫る中、 旅客機の乗客300名の命を救うため、キリヤマ隊長は、衝突前にウルトラホーク3号を自爆させるよう、フルハシ隊員に命じます。 しかし、自爆装置のタイマーをセットし、フルハシ隊員が脱出しようとすると、 これもカナン星人の電波の影響か、脱出装置が故障していて、脱出出来ません。 キリヤマ隊長は、苦悩の末、ウルトラホーク3号をそのまま自爆させる(フルハシ隊員の命を犠牲にする)事を決断し、 息子を追っかけて東京に出てきていたフルハシ隊員の母親を作戦室に呼び、 フルハシ隊員と通信で会話をさせます。 「何してるんだい、お前」 「・・・パトロールさ」 「遠いのかい?」 「うん、遠いよ。北海道より遠いんだ。なにしろ、北極まで来てンだからね」 「まぁ、北極!? じゃあ、私の声も北極まで飛んでってンだねぇ?」 「あぁ、そうだよ。北極まで来て、寒い寒い、って震えてらぁ」 笑い合う二人。 死を覚悟したフルハシ隊員と、何も知らない母親の、胸が詰まるやりとり。 しかし、ウルトラセブン登場により、事態は好転。 形勢不利と判断したカナン星人は灯台型ロケット共々退散しようとするも、 セブンの必殺ワイドショットで木っ端微塵に爆破され、 それと同時に操縦可能の状態に戻ったウルトラホーク3号は、 フルハシ隊員の咄嗟の判断で旅客機を避け、ギリギリのところで自爆装置のタイマーも止める事が出来、両機とも無事。 九死に一生を得たフルハシ隊員が基地に戻ると、母親の姿はありませんでした。 緊迫した作戦室でウルトラ警備隊の仕事の大変さや大切さを目の当たりにして、 その崇高な職場で我が息子が誇りと命を賭けて働いている事を思い知り、 牧場を継がせる事はあきらめたのか、独り、北海道へ帰っていったのです。 フルハシ隊員の気持ちを思いやり、 新たに北海道上空のパトロールを命じるキリヤマ隊長。 キリヤマ隊長の粋な計らいに感謝しつつ笑顔で出動したフルハシ隊員は、 美しい夕焼けの北海道上空を飛びながら母を想い、 「なんで黙って帰っちゃったんだ・・・」 と、つぶやきます。 すると、 「母さんはね、男が自分で選んだ仕事、それがいちばんいい、って事が解かったんですよ」 という母親の心の声が聞こえて・・・。 めでたし、めでたし。 ・・・大人になってから観ると、 その味わい深い内容にジーンとなってしまうエピソードですが、 子供の頃は、何も感じませんでしたね(苦笑)。良さが解からなかったのです。 唯一、この回で印象強く記憶に残っていたのは、セブンとウインダムの “おふざけバトル” のみ。 ・・・あ、この回、セブン登場の前に、ウインダムが出てくるンです。 ただ、出てくることは出てくるンですけど、 カナン星人に電子頭脳を狂わされ、セブンと闘う羽目になるンですよね。 しかも、 そもそも戦闘能力や知能の高さが天と地ほど離れているセブンとウインダムですから、 闘う、というよりは、一方的にウインダムが翻弄されるだけでして・・・。 ウインダムが、 目の前に立つセブンを見て、 ・・・あれ? この人、どっこかで見た事あるような・・・、 とでも言いたげに首を傾げたり、 セブンに投げ飛ばされた後、地面を何度も叩いて悔しがったりする仕草は、まるでコント。 挙句の果てには、 もう、怒ったぞぉ! とばかりに吠えてセブンを追いかけ回すも、 円を描いて逃げていたセブンがその円を抜け出した後も、ウインダムは独りでその円をぐるぐると回り続け、 最後はくたびれてぶっ倒れてしまう・・・、という、失笑もののアホくささ。 もう、緊張感の欠片も無く、本編のお話を只々ぶち壊してしまってるンですよねぇ、そのバトルシーンが・・・。 子供の時の視聴では、 お話の内容そっちのけで、その、セブンとウインダムのバトルだけを面白く思ったのに、 大人になってからの視聴では、その逆で、 お話の内容は面白く思うけど、その、セブンとウインダムのバトルが邪魔で仕方が無い・・・、という、 なんとも皮肉な事です(笑)。 ・・・そんなわけで、 帰宅して一息ついた今、コレクションケースからマルサン製のセブン人形とウインダム人形を取り出し、 懐かしさに浸りながら その “おふざけバトル” を再現している次第(笑)。 |
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・・・あ、 セブン人形がソフビでなくポリエチレンの方なのは、 以前にも何度か述べたとおり、僕が子供の時に買ってもらって持っていたセブン人形が、これだったので、 思い出を忠実に再現してみたのです。 でも、大人(コレクター)になった今は、ソフビの方のセブン人形も所有してますから、そちらでも再現。 |
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・・・いやぁ~、 セブンとウインダムの “おふざけバトル”、 コレクションの人形で再現すると、お話の視聴と違って、大人になった今でも面白くて胸がときめくなぁ・・・。 子供の頃の夢が甦りますからね。 |
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還るのは、 “北へ” ではなく、もっぱら “子供の頃へ” な、僕であります(笑)。 |
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